「糖尿病の勉強を本格的に始めたいけれど、いきなり認定試験を受けるのはハードルが高い…」 「病棟や薬局で服薬指導をしているけれど、自分の知識に自信が持てない…」
そんなふうに悩んでいませんか? 実は、基礎をおろそかにしたまま難しい専門書を読んでも、臨床で使える「生きた知識」はなかなか身につきません。
病院薬剤師であり、糖尿病薬物療法認定薬剤師のなおです。 今回は、糖尿病領域のスペシャリストへの第一歩となる「糖尿病薬物療法履修薬剤師」について、その特徴や取得条件をわかりやすく解説します。
この記事を読むことで、資格取得までの具体的なロードマップが明確になり、自信を持って糖尿病患者さんのケアに当たれるようになりますよ。
結論、糖尿病領域で活躍したいなら、まずはこの「履修薬剤師」を取得して、基礎的な知識と技能を固めることから始めましょう!
1. 糖尿病薬物療法履修薬剤師ってなに?
「糖尿病薬物療法履修薬剤師」とは、一般社団法人 日本くすりと糖尿病学会(JPDS)が認定する資格の一つです。以前は「准認定薬剤師」という名前でしたが、2020年に名称が変わりました。
この資格の目的は、「糖尿病治療の基本的知識と技能を継続して自己研鑽し、長期的視野に立った患者の薬学的ケアに貢献すること」です。
上位資格である「糖尿病薬物療法認定薬剤師」が、チーム医療の中で問題を解決する高度な能力を求められるのに対し、「履修薬剤師」はまず自分自身の基礎固めという位置づけになります。
2. 取得するための条件(チェックリスト)
「私でも取れるかな?」と不安な方のために、申請に必要な条件を整理しました。 以下の条件をすべて満たす必要があります。
- 薬剤師免許: 日本国の薬剤師免許を持っていること。
- 経験年数: 薬剤師歴が3年以上あること。
- 会員: 申請時において、本学会(JPDS)の正会員であること。
- 単位数: 学会が示す修得単位が30単位以上あること。
- ここがポイント! ただし、15単位以上はJPDSが発行するP認定単位でなければなりません。
- 研修参加: 本学会が開催する「基礎編技能研修」に、過去5年以内に1回でも参加していること。
なお先生のワンポイントアドバイス 🐾 もしあなたが「日本医療薬学会認定薬剤師」や「日病薬病院薬学認定薬剤師」などの資格をすでに持っている場合、必要な単位数は20単位(うちJPDS単位15単位以上)に免除されます! 自分の持っている資格が該当するか確認してみましょう。
3. 「技能研修」って何をするの?
取得条件にある「技能研修」ですが、これはJPDSの認定制度の大きな特徴です。 単に知識があるだけでなく、実際の患者指導で使える「技能(スキル)」を重視しているからです。
具体的には、インスリン注射の手技指導や、血糖自己測定(SMBG)の指導などが含まれます。 「知識はあるけど、実際にデバイスを触って指導するのは不安…」という方こそ、この研修を受けることで現場での指導力がグッと上がりますよ。
4. まとめ:まずは基礎を固めてステップアップ!
糖尿病薬物療法履修薬剤師は、糖尿病ケアの入り口として最適な資格です。 5年ごとの更新制なので、常に最新の知識をアップデートし続けるモチベーションにもなりますよね。
今日のアクションプラン:
- JPDS(日本くすりと糖尿病学会)のホームページをブックマークする。
- 次回の「基礎編技能研修」の日程をチェックする。
一緒に、糖尿病患者さんの笑顔を守れる薬剤師を目指しましょう!


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