はじめに:薬剤師の「資格迷子」になっていませんか?
はじめまして。病院薬剤師歴10年、糖尿病薬物療法認定薬剤師のなおです💊
現在は現場で働きながら、看護学校の講師や、認定資格の取得支援も行っています。
突然ですが、皆さんはこんな悩みを抱えていませんか?
- 「そろそろ『強み』が欲しいけど、どの認定がいいのかわからない」
- 「がん、感染、NST……種類が多すぎて選べない」
- 「せっかく取っても、現場で使えなかったらどうしよう」
その気持ち、痛いほどよくわかります。実は、数年前までの私も完全に「資格迷子」でした。
周りの同期が次々と認定を取っていく中で、自分だけ「何の色もついていない」焦りを感じる日々。今回は、そんな私がなぜ数ある認定の中から「糖尿病」を選んだのか、その決定的な理由をお話しします。
この記事を読めば、あなたが「一生モノの武器」となる専門領域を選ぶための、具体的な視点が見つかるはずです。
私が「糖尿病」を選んだ3つの理由
当時の私は、漠然と「現場で一番使える資格が欲しい」と考えていました。
そこで色々な領域を比較検討した結果、以下の3つの理由から糖尿病を選びました。
理由①:どの病棟、どの薬局に行っても「必ず出会う」から
例えば「がん専門」や「緩和薬物療法」は非常に専門性が高い素晴らしい資格ですが、外科病棟や整形外科病棟、あるいは街の調剤薬局に異動になった時、その知識をフル活用できる場面は限られるかもしれません。
しかし、糖尿病は違います。
外科の手術前コントロール、整形外科の患者さん、循環器、妊婦さん……。
どの診療科にも、どの薬局にも、必ず糖尿病の患者さんはいます。
「どこに行っても腐らない知識」。それが糖尿病を選んだ一番の理由でした。
理由②:「薬」だけでなく「人」を見る力がつくから
感染制御やNSTは、どちらかと言えば「データ」や「計算」と向き合う時間が長い領域です。
一方、糖尿病は「患者さんとの対話」が治療の核になります。
性格、生活リズム、家族構成……。
薬理学の知識だけでなく、コーチングや行動変容といった「対人スキル」が磨かれるのは、糖尿病領域ならではの魅力だと感じました。
理由③:「答えられない」もどかしさが、私を変えた
そして、最後の決め手になったのは、ある配属先での経験でした。
私は以前、糖尿病の専門病棟に配属されたことがあります。
そこは、薬のことだけ考えていればいい場所ではありませんでした。
患者さんからは、毎日のように「薬以外」の質問が飛んできます。
- 「採血の機械、エラーが出るんだけどどうすればいい?」
- 「指先が痛くない穿刺(せんし)の方法ってある?」
- 「この食品交換表、私の場合はどう見ればいいの?」
当時の私は、これに即答できませんでした。
薬剤師だから薬のことはわかる。でも、患者さんが一番困っている「生活の道具」や「食事」のことがわからない。
そのたびに看護師さんを呼んだり、「確認しますね」と逃げるように病室を出たりする自分が、たまらなく惨めでした。
「目の前の患者さんはこんなに困っているのに、私は薬の説明しかできないのか」
「『確認します』じゃなくて、その場で自信を持って答えたい」
その「わずらわしさ」と「悔しさ」が、私を認定取得へと突き動かしました。
薬だけでなく、食事も、運動も、デバイスも。
患者さんの治療全体をカバーできる「本物の専門家」になりたいと思ったのです。
いざ決意!しかし待っていた「2つの壁」
「よし、糖尿病の認定を取るぞ!」
そう意気込んだ私を待っていたのは、想像以上に過酷な「独学の壁」でした。
1. 指導者がいない「症例報告」の孤独
認定申請には「自験例10例」の提出が必要です。
しかし、私の職場には糖尿病の認定薬剤師がいませんでした。
「この介入で合っているのか?」「学会が求める書き方は?」
正解がわからないまま、たった一人でカルテと向き合う日々は、精神的にきついものでした。
2. 過去問がない「試験対策」の恐怖
さらに、この認定試験には「公式の過去問」が存在しません。
分厚いガイドブックのどこが出るのかわからない。
「効率よく勉強したいのに、範囲が広すぎて手が出ない……」
何度も心が折れかけました。
「SBOs」で見つけた最短ルート
暗闇の中、私がすがる思いで見つけたのが、ガイドブック巻末の「研修カリキュラム(SBOs:到達目標)」でした。
「これを全部説明できるようになれば、合格できるはずだ」
私はテキストをただ読むのをやめ、「SBOsの一つひとつに対して、自分で答えを作っていく」という勉強法に切り替えました。
この戦略が功を奏し、私は無事に試験に一発合格することができました。
資格取得後の「変化」と、あなたへのメッセージ
認定を取ってから、景色は変わりました。
「なお先生、SMBG(自己血糖測定)の使い方がわからない患者さんがいて…」と呼ばれれば、その場ですぐに指導ができる。
食事の悩みを相談されれば、具体的な提案ができる。
あの時感じていた「答えられない気まずさ」は消え、「自信を持って患者さんの前に立てる」ようになりました。
「糖尿病認定を選んで、本当によかった」
心からそう思っています。
もし今、あなたが資格選びに迷っているなら、あるいは糖尿病認定を目指そうか悩んでいるなら、私は全力で背中を押します。
そして、かつての私のように「指導者がいない」「過去問がない」と困っているなら、ぜひ私を頼ってください。
- 症例報告の壁は、私がココナラで添削します。
- 試験対策の壁は、私が作成した「予想問題集」があります。
もう、一人で悩む必要はありません。
現場で「頼られる薬剤師」になるための一歩を、一緒に踏み出しましょう!

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